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株式会社Pro-D-Use

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完全カスタム型の集落コンサルファーム お客様に伴走するPro-D-use

新宿に集落型のコンサルファームがあるという。集落型ってなんだ?とのことで、ベンチャー・中小企業の創業者や2代目経営者向けにコンサルティングを提供している株式会社Pro-D-useを訪れた。

会社全体を把握する現場型・伴走型のコンサルティングにより、企業の変革を促すことが特長だが、一人ひとりの社員の意志を尊重する集落なのだという。いかにして現在のような形態を提供するに至ったのか、代表取締役社長の小笠原亮太さんに話を伺った。

 

個性を尊重するサポートにたどり着いた経緯

―まずは御社の概要をお聞きしたいのですが、ロゴが印象的ですよね。

当社のロゴは、Dが3つ重なってできています。これは、お客様の良さを見つけて再構築する、つまり「find and build」の後ろのDを取ったものです。頭文字ではなく後ろを取っているのは、僕らが先頭に立つのではなく、お客様の黒子として後方支援をする会社であることを表しています。

そして社名のPro-D-useは、見つけて再構築したお客様の良さを世の中に広め、商品や技術を使ってもらうという意味のuseと、それを行うプロ(pro)であることを表現しています。

 

―主力事業であるコンサルティングについて、詳しくお聞かせください。

当社は個別の意志や個性を大切にしていきたいと考えており、コンセプトは「Your Industry Maker」としています。他社の成功体験をそのまま当てはめるのではなく、その人にしかできない企業経営を一緒に考え、個性を尊重した世の中をつくるのが理想です。お客様との向き合い方も企業の法人格を尊重するスタイルをとっていますし、当社自身も集落型のコミュニティを目指しています。

一人ひとりの社員の意志を尊重し、やりたい事業があれば自由に手を挙げてもらっています。事実、社員の中で、飲食店をコンサルするために自分でも運営したいということで、会社で一部出資し、焼肉店、ラーメン店を展開している者もいます。自らが飲食店を手掛けることによって、経営課題を実感できますし、そこで得た知見やノウハウをお客様のコンサルの際にも活かすことができています。

当社のお客様の多くは中堅中小やベンチャー企業です。人事部や営業部などに分業されている大手企業とは異なり、中小企業は明確な分業がなされていないことも多いので、物事を複合的に見る視点が必要です。そのため専門分野も業種も絞らず、総合的な支援をしています。

 

―なぜ、個性を尊重するサポートにたどり着いたのでしょうか?

 

もともと僕は、これをやりたい、こうなりたいというビジョンがある人の支援をしたいと思っていました。そう思うようになったのは、小学生のときのふたつの経験がきっかけです。

1つ目は、自分の興味のためにインプットするのではなく、周りの子が質問をしてくるようになったことで、アウトプットのためにインプットをするように早いうちからなったことです。わからないのをどうにかしたくて僕に聞いてくれたからこそ、きちんと向き合ってわかるようにしてあげなきゃと思ったんです。小学校3年生くらいの時からこのように手のこうなりたいという想いを叶えるために、自分もアウトプットありきで学ぶようになりました。

2つ目は、サッカーの経験です。自分がゴールを決めるより、足を振るだけでゴールできるようなパスを出すのが好きでした。勉強でも遊びでも、どうしたいという誰かの想いに自分が合わせていくのが好きだったんですよね。だから、こうありたいというwantがある人の支援をする仕事がしたいと考えていました。

 

―そうして、中小企業向けのコンサルティングをしようと考えたのですか?

 

はい。ただし、中小企業に何ができるのかわからなかったので、まずは社会勉強をしようと就活時に考えました。業種や職種を問わずいろいろな人とコミュニケーションが取れて、現場でどういう人たちが何に困っているのかわかる仕事をしようと思ったんです。そこで、求人広告の営業であれば、世の中の全業種に必要だし、社長から末端スタッフまで様々な人に営業するので広い経験ができると思い、株式会社リクルートジョブスへ入社しました。

3年間、担当するエリアのパン屋や歯医者、介護施設など小売店はすべて回りましたね。

 

―その結果、現場の課題は把握できましたか?

 

そうですね。そしてリクルートのあとは、2年間コンサル会社で働きました。リクルートで広く現場把握をしたので今度は深く学びたいと思い、飲食業界専門のコンサル会社を選んだんです。そこでマーケティングを学び、売上を上げるための考え方を身につけ、入社後2年で起業しました。

Pro-D-Useさんの事務所にはお菓子がストックされている。社員は誰でも食べていいとのこと

―起業に至ったきっかけは、何だったのでしょうか?

 

就職して現場把握もしたんですが、就職前から考えていた個性を活かす事業をしているコンサル会社がなかったので、起業した形です。

起業を考えていたとき、リクルート時代の同期で当社の取締役副社長である岡島からたまたま連絡があって、飲みに行きました。そこでそれぞれのやりたいことが合致しているとわかり、一緒に起業しようと決めたんです。

 

変わり続けることを価値提供する異例のコンサルティング

―個性を活かすコンサルティングを始めて、苦労した点はどこでしたか?

 

専門分野を決めていないからこそ、実績ができるまでは自己紹介も営業も難しかったです。しかしそれ以上に、一部の日本の企業に対する絶望が大きかったですね。

日本の中小企業がなぜ潰れるか考えたとき、一概には言えないですが、一部の企業では自業自得であると気付いたんです。現場の社員に、魂が入っていない会社が多い。それは社長の意志が現場まで届いていないのではなく、社長自身の意志が死んでいるから。社長も現場の社員も、今までの業務を続けることだけが仕事になっているんです。

魂の抜けた会社に対し、僕たちができることはありません。小手先のサービスを提供しても、マインドが変わらなければ会社は何も変わらない。そういう人たちと仕事をしてもつまらないし、実際に救えるかどうかもわからない。その事実に、起業後1年ほどで気付きました。

 

―そんななか、中小企業をメインにしたのはなぜでしょう?

 

意志が生きていて、火がともっている人がいるかどうかを考えた結果、中小企業のお客様が多くなった形です。魂がこもった経営者は変化を前向きに捉え、周りにもポジティブな影響をもたらします。そういう会社のサポートをしていきたいんですよね。

 

―具体的な成功事例をお聞かせください。

 

当社ホームページでも紹介していますが、株式会社コスモス食品の事例は印象的でした。現在の社長は2代目で、3代目候補となっているのが社長の息子さんで営業部所属の圓井部長です。

圓井部長自身はすごくポジティブで、周りに気遣いもできる方です。しかし、ご相談いただいた当初は組織で動くという点が弱く、営業部は戦略なしで俗人的な営業をしている状態でした。そこで僕がコンサルに入り、営業部の課題を整理して変革を促しました。

契約から1年経つと、ある程度戦略に基づいた営業が根付き、圓井部長自身もシャープになりましたね。そのとき兵庫県にある工場へ行ったんですが、雰囲気が明るくなっていたんです。圓井部長が思いつきでなく、計画に基づいて考えながら仕事を振るようになったことで、工場の人たちも会社の未来に希望を持つことができるようになったんだと思います。

意志のある人を変える手助けができると、こんなにも周りにプラスの影響が発生する。熱量を持った人の下についている人たちが、どんどん笑顔になっていく。自分が伴走してそれを体験できたというのが、すごく大きかったですね。

 

―御社のコンサルティングの特徴を端的に表すとしたら、どうなりますか?

 

僕たちは、「変わり続けること」をサポートしています。新たなことを着想して計画に落とし込み、組織でとにかくやってみることを価値提供しています。

持続的に成果を上げてもらうためには、お客様の会社が自分たちで考え、いろいろなことをやってみる体質にならないといけません。だから僕たちは、どんどん新たなことにチャレンジしていく気風を植えつけています。

会社の体質改善を促す際には摩擦も起きるので、まずは現場の意見や悩みを聞きます。そのうえで経営者のビジョンも考慮し、提案するようにしていますね。

 

―変化することを価値提供するというのは、コンサルでは珍しいように思います。

 

コンサル業界からすると、あり得ないやり方だと思います。なぜなら変化を起こすことを価値とすると、必ずしも成功するとは限らないからです。一緒に考えて行った施策が失敗することも、当然あります。しかし、失敗したことも一緒に反省しながら、次の作業に進むようにしています。そうすることでお客様に伴走しながら、会社の変革を促しているんです。

完全カスタム型のコンサルティングを提供するのは、他の会社の成功体験をそのまま当てはめるよりも売りづらいので、苦労はあります。しかし、創業から5年が経過して事例も増えたことで、僕たちがサポートしたいと考える理想のお客様が来てくれるようになりました。

 

Pro-D-useのステークホルダーとの向き合い方

―御社の今後の展望について、お聞かせください。

 

コンサルティングはあくまで手段のひとつなので、今後はもっといろいろな形でお客様をサポートしていきたいです。企業に対しては、現在僕たちが提供している価値をコンテンツ化し、販売することを考えています。

たとえばRPAなどの最新ツールをうまく使っていくことで、僕たちがどんなデータをどのように分析しているかというレシピを整理し、データの変化に合わせた施策を決めてあげると、簡易的に分析から行動が決められるはずです。そうすればお客様自身で物事を考えられるようになるので、企業体質の変革を促せると考えています。

また、法人でなく個人のお客様も、キャリア相談を通じてどういう仕事がしたいかという意志に答えていきたいと思っています。会社の選び方を教えたり自己分析のweb診断ツールを提供したりして、個人の意志を尊重していきたいです。

また、当社に関しては「集落」のようなコミュニティの在り方を目指しています。これだけワークライフバランスが言われる時代ですから、極論全員独立して当社に加盟するみたいな形でも成り立つ組織を模索しています。社員はそれぞれできることもやりたいことも少しずつ違うので、個性を尊重するためそれぞれの強みが活かせる環境にしたいんです。それぞれが興味を持っている分野を深め、必要なときに助け合って大きなプロジェクトを達成するような働き方が理想ですね。

 

―ステークホルダーとの向き合い方についてお伺いします。まず、社員との向き合い方をお聞かせください。

ステークホルダー 社員

直接話を聞いたりホームページを見て応募してくれたりして、同じ想いの人がこの場に集まってくれたことに、まず感謝しています。ただし、意志を尊重するため好きなように仕事をしてもらっているので、その点ではマネジメントに徹しきれていないという反省もあります。ここ一年でコンサルファームとしての一つの形ができあがったところでもありますので、その点は今後に期待してもらいたいです。

全員別々のお客様を担当していると、どうしても社員と一緒にいる時間は少なくなってしまいます。今後はもう少し近くにいて、話を聞いてあげる必要があると思っています。社員の家族とも、積極的にコミュニケーションを取っていきたいですね。

 

―株主やクライアントについては、どうでしょうか。

リクルートの同期だった株式会社フォレストの森さんは、創業時に出資してくれた株主であり、コンサルティングを提供するクライアントでもあります。僕はもともと考えてから動くタイプですが、森さんは圧倒的な行動力で成果を出す方です。

リクルート時代に森さんと一緒に働いたことでビジネスの下地ができたので、僕にとってはいくら感謝してもしきれない、本当に恩師のような存在です。面と向かって言葉にするのは恥ずかしいですが、本当に感謝しています。今後は僕が得意とする中長期的な戦略で動くという点で、恩返ししていきたいですね。

 

―地域社会とは、どのように向き合われていますか?

現在は渋谷区勤労福祉会館と協力し、会員様向けに行うセミナーや物販のサポートをしています。具体的な事例として、地方の農家や食品メーカーと都市部の飲食店のマッチングが挙げられます。僕たちが見つけてきた地方の商材を会員様向けに販売することで、都市と地方に新たなつながりをつくることが可能です。今後は、他の地域にも価値提供できればと考えています。

 

―最後に、未来のステークホルダーとなり得る方々にメッセージをお願いします。

どんどん変化していくこの世の中では、今起きていることが10年後どうなっているかわかりません。会社という形が普通でなくなる可能性もあると考えると、今後はやりたいことをベースとし、理解し合えるメンバーで仕事を構成していく世界につながっていくことは間違いないと思います。

Pro-D-useという集落にはさまざまなスキルを持った人がいるので、やりたいことを実現するためにピースが足りないときには、業務委託としてメンバーをアサインすることが可能です。

1番大切なのは、自分がやりたいことを正確に把握することです。ビジョンに向けてどういう順番で何をしていくか一緒に考えていく中小企業向けのコンサルティングは、他にありません。コンサルティングというよりは仲間のひとりとして、一緒に汗を流しながら変革のサポートをしていきます。お気軽にご相談いただければと思います。

 

<プロフィール>

小笠原 亮太(おがさわら りょうた)

株式会社Pro-D-use代表取締役社長。株式会社リクルート や飲食店専門コンサルティング会社で勤務したのち、2015年に株式会社Pro-D-useを創業。ベンチャー・中小企業向けのコンサルティングを提供している。

株式会社Pro-D-use

所在地:東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル12F

資本金:900万円

従業員数:12名(2019年8月現在)

ホームページ:https://pro-d-use.jp/