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実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL

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キャリアを考える全国学外ゼミ「ReaL」からのメッセージ

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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キャリアを考える全国学外ゼミ「ReaL」からのメッセージ

人材不足が叫ばれ、空前の売り手市場となっている近年の就職市場。とはいえ新卒学生たちにとってはモラトリアムから初めて社会に一歩を踏み出す人生の節目であることに違いはなく、不安な日々が入社式のその日まで続く。今どきの学生たちから高い支持を集めているサービスがある。「実践型」を謳う就活ゼミ「ReaL」だ。代表西村武士氏に、これからの就活戦線と学生たちの動向について伺った。

不安を感じる学生たちが集まって生まれたReaL

「実践型就活&キャリアデザインゼミナール」を掲げ、学生たちのヒューマンスキル向上を図っているReaL。そこでは就業現場の見学やビジネスパーソンとの勉強会、企業研究などの活動を学生が行い、互いにディスカッションし高め合っている。

そして、卒業した学生たちは、様々な企業に就職して第一線で活躍、高い成績を上げて各所で存在感を示している。

「大事なのは楽しむことです。楽しんで人間的に成長し、実際に社会の現場に出た時に本当に役に立つことを学ぶ。それがReaLの方針です」と、西村代表は話す。

ReaLは2004年から前身のPassionという就活サークルで本格的に活動を開始した。

「学生たちが集まって真剣に就職活動に取り組みたい、本当に働きたい職場に入りたい、と自分たちの将来について語り合っていたのがきっかけです。その時から16年経ちましたが、学生たちの想いの本質は今も変わりません。ただ近年の大きな変化は参加者に就職が間近な大学3、4年生ではなく、入学したばかりの1年生が増えてきたということです」

彼らは先行き不透明な日本の経済状態と自分の将来を重ね合わせている。そして大学に入った瞬間から「自分はやりたい仕事に本気で向かいたい」という明確な意識をもって日々の活動に取り組んでいる。

「彼らの大きな特徴は、実社会を体験、経験したい、という意識を持っているところです。高くアンテナを張って情報を集め行動に移している。これこそデジタルネイティブ世代の大学生が嗅ぎつけている時代の変化です」と西村代表は語る。

優秀な成績を修めている学生であれば比較的就職先の選択肢を多く持つことができる。しかし、どこでも入れるからこそ「自分が本当に行きたいのはどこなのだろう?」という疑問を彼らは感じている。そして、本当にやりたいことをやるためには努力をしなければならない、と考えている学生が増えているという。

現在、ReaLの活動する地域は北海道から沖縄まで全国17地域、更に海外にまで広がり、139名が登録している。また、ReaL卒業生も1080人を数え、それぞれが自らのいるべき場所を自分で見つけ、日々熱意を持って仕事に取り組んでいる。

大学では得られないコトを伝わるように伝える

ReaLの活動の1つに実際に学生たちが話し合う「ReaL Cafe」がある。議題をReaL所属の学生が各々持ち寄り、全員で討論する場だ。

その議題は大きく分けて3つ。1つ目が就職活動とそれにまつわる自己分析や企業分析など。2つ目が時事問題。そして3つ目が自分の内省についての問いだ。これらの課題について、全国の大学生学年関係なくボーダーレスで自由に話し合う。

「もともとは直接オフラインで行っているのですが、日本全国にReaLが広がり始めた6年前からオンラインでディスカッションすることも多いです。地方はどうしても身近なコミュニティでコミュニケーションの範囲が留まってしまう。それがオンラインを使えば全国様々な地域の人と垣根無くコミュニケーションを交わし、自由にディスカッションすることができますから」と西村代表は話す。

地方の大学の過疎化は深刻だ。バブルの名残が強い1991年に大学の自由化を銘打って設置基準を緩和した結果、大学の数は一挙に増大した。その数は2019年度で786大学(文科省調べ)を数えるが、2010年前後からその拡大には歯止めがかかっており、今後は減少に転ずると考えられている。また大学入学者数も近年は60万人前後で推移しているが、こちらも今後、少子化の影響が今後現れてくるのは間違いない。

これらの傾向と共に、地方では就職するための「物理的時間的なハードル」が高いため、地方大学の志願者が急落しているのが現状だ。

ReaLでオンラインクラスのファアシリテーターを担当している岡部朋子さんはこのような状況を不安に感じ「『もっと他の地域と繋がりたい、情報を集めたい』と考えている地方の大学生が、オンラインであれば手軽・ローコストで他地域の学生と交流できる」と話す。

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岡部朋子さん

他にも、東京ReaL所属の現役学生である湯之前拓さんも地方と東京の差についてこう話す。

「地方の大学生は東京には負けたくない、というライバル意識を持っています。私は鹿児島出身なので、対東京意識を地方の学生が持っていることは共感できます。確かに東京で生活していると情報は多く、就職には有利だと感じます。しかし地方にはそれぞれ特有の熱量があることも事実で、誰にもマネできないコトをやってやるんだ、という意識もまた強いと思います」

意識の高い学生が集い実践的なディスカッションを重ねることで、新たな化学反応が生まれることを西村代表は期待している。

「全く別の地域で生活をしているReaL生同士がオンラインとオフラインを駆使し、主体的にハイブリッドな世界観と社会を創りあげ、そのプラットフォームがReaLという場です。自分のリアルな日常生活やコミュニティ以外でも、面白いコトを無限に創り出し、社会の楽しさを実践的に学ぶ。大学生は大人よりポテンシャルあると確信しています。」

オンラインで繋がった学生同士がLINEを交換し、実際にオフラインで交流を深める、ということも多いそうだ。学生たちを刺激する何かがそこにはある。

東京の問題へのアンサーは地方にある

「ReaLは多くの企業様や団体の皆様がサポートしてくださっています。オフラインでの場を提供していただいたり、リアルな企業見学や社員の方とのディスカッションを提供いただいたり。本当に有難いことだと思います。同時に、企業様や団体の皆様には、リアルな大学生が本当に何を考え何に向かっているのかも感じていただきたいと思っています。」

そう話す西村代表だが、企業が集中する東京の行く末について疑問を持っているという。

「東京出身だからこそ強く感じますが、今、東京は何を目指しているのか分からなくなっているのではないでしょうか?世界有数の都市となった現在、ライバルが何処なのか、どこに勝ちたい・どこに向かっていきたいのかが分からなくなっている。方針が定まらない方位磁石のようになっており、東京がゴールのように大学生に伝わっているように感じます。」

他方、地方は過疎化に危機感を強く持っているので、逆に団結力が増している、とも語る。

「ReaLでは自分の頭で考え、きちんと成果を出すことのできる、自立した人間を育てることを目指しています。それ故、地方の学生も東京に頼らず独自の道を模索している。大人に機会を与えられるのを待っているのではなく、自走できる学生が日本全国で育っています」。

ReaLが学生の「当たり前」になる

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湯之前さん

最後に、今後の展開について現役大学生であり東京ReaL代表の湯之前さんとReaLでファシリテーターを担う岡部さんに伺った。

「ReaLには9つのフィロソフィーがあります。『本気でアツく』『有言実行』『「楽しむ」努力』『時間を守る』『リーダーシップ』『ホスピタリティマインド』『継続なくして成長なし』『自分からあいさつ』『チームワーク』の9つです。これを守ることで、社会で活躍できる人材になれると大学生として日々邁進しています。

社会に出ると辛いこともたくさんあると思いますが、それよりもシビれる実社会をたくさん体験し生きていきたい。そして、東京ReaLのスローガンでもあるアントレースな人間になりたいです」(湯之前)

「これから学生のライバルは、アジア各地から日本に留学し、就職しようとしているアジアの人材です。日本の大学生はその現実に気づき始めています。目の前でアグレッシブ且つアクティブな姿を見て、日本人学生も何かしなければと焦りを感じています。これから人材不足が深刻になる日本だからこそ、そういう新しい競争が生まれています」(岡部)

西村代表は、ReaLに参加することを学生の当たり前にしたい、と話す。

「ReaLは、社会に出て楽しむ努力をして生き抜くための経験と体験を得ることができる場です。目標は全ての都道府県でReaLの活動を行うこと。大学入学時に各地域のReaLで実社会に向けての準備運動を始めることをスタンダードにしたい。」

西村代表のその言葉に、今の日本のビジネスパーソンの生きる道が見える。

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西村武士(にしむら・たけし)

1977年10月3日生まれ、東京都渋谷区出身。42歳。成蹊大学法学部法律学科卒業後、大手カーディーラーに入社しトップセールス。2002年、大手人材紹介企業にてキャリアコンサルタントとして約3000名の個人顧客の転職支援に従事。2007年1月、某コンサルティングファームに採用担当として入社。他方「就活サークルPassion」を主宰。2012年4月よりフリーランスとして独立し株式会社メグラボ代表取締役。実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLを主宰するとともに、人事採用・人材育成コンサルタントとして日本全国の企業のコンサルティングに従事。各企業から、学生のリアルをスピードで知ることができる、という講評を獲得している。

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