/株式会社オオゼキコーポレーション – 「三方良し」の顧客第一主義を胸に ものづくりの精神でオリジナルグッズを製造・販売する

株式会社オオゼキコーポレーション – 「三方良し」の顧客第一主義を胸に ものづくりの精神でオリジナルグッズを製造・販売する

株式会社オオゼキコーポレーション 代表取締役 大関直行氏

かんしんビジネスクラブ 第8回定期交流会レポート

「人とコミュニティの金融」「育てる金融」「志の連携」をモットーに、創業者支援や地方創生、経営者支援などに力を入れる第一勧業信用組合。その組合員をメンバーとする、働く経営者のコミュニティの会「かんしんビジネスクラブ」の第8回定期交流会が、2018年9月11日、東京都千代田区のスクワール麹町で開かれた。

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商品の販促や周年記念、贈答など、さまざまな場面で自社グッズが必要となる時はあるもの。「株式会社オオゼキコーポレーション」は、そんな時に頼りになるオリジナルグッズ製作会社だ。同社が、数多くのノベルティ会社と一線を画す点は、一からデザインを起こして完全にオリジナルの「ものづくり」を行っていること。中でも、特に扇子とタオルの2つの素材に特化して、質の高い商品を提供し続けている。

第一勧業信用組合が作る、扇子や団扇のノベルティグッズも一手に引き受けている同社の代表は、田村正和似の社長・大関直行氏。新田理事長から、「オリジナル商品ってこんなに良いものなんだな。と感じさせてくれる人」と紹介される人物だ。

 

伊勢丹バイヤーから 家業継承へ

大関氏は男3人兄弟の末っ子。同社は、1955年に父・大関直吉氏が設立、1960年に法人化したもので、もともとは既製のカレンダーや扇子、タオルなどに名前を入れて販売する名入贈答品販売業を営んでいた。

最初は家を継ぐ予定ではなかった大関氏は、大学卒業後、新宿伊勢丹で婦人服販売の仕事へ。そのまま商品バイヤーとしての道を進むつもりだったという。だが、父に「戻ってこないか」と声をかけられたことで、入社を決意。社名を現在の「株式会社オオゼキコーポレーション」に変更したばかりの同社で、新しい事業を開拓していくことになる。

オリジナル商品製造への転換

「当時の弊社は、社是もないし、社訓もない。また既存の商品に名前を入れるだけでは、価格競争に巻き込まれて利益を出すのは難しくなっており、違うやり方に変えていく必要がありました。そこで考えたのは、他者にはできない商品、既製品ではなくオンリーワンの商品を作ろうということです。

時代は80年代の終わり〜90年代の初め頃で、ちょうどマッキントッシュでDTPが出始めた頃。その専任のデザイナーを入れて、オリジナル商品のプレゼンをかけていきました」

 

そんな風に、既製品への名入れから、専任のデザイン担当者がデザインしたオリジナル商品の製作・販売への切り替えを図る同社にとって、大きなチャンスとなったのが、芸能事務所からのアーティストの物販用グッズの注文だ。オリジナル商品製作の記念すべき第一号は、1990年当時「浪漫飛行」が大ヒットしていた「米米クラブ」からの扇子5000本の注文。

納期は1カ月で、京都で生産できる最大数量だったが、京都の扇子販売会社を巡り無事間に合わせることに成功した。

 

32歳で社長を継いだ大関氏は、更にこの路線を進めていく。1995年にWindows95が発売され、インターネット時代が幕が開けると、早速自社ホームページを開設してネット上での受注体制を確立。タオル、手ぬぐい、団扇など商品別の商品紹介・受注サイトを作ることで、受注拡大に成功する。

また、デザインを手がける企業としてのイメージを考え、荒川にあったオフィスを南青山に移転。大ロットの注文を受けるために自社工場の必要性を感じたことから、2002年には中国・杭州の提携工場での生産も開始。後に、愛媛県今治市にも共同タオル工場を設置している。

 

 

変化するニーズに応えていく

インターネットの普及をはじめとする一連の変化は、同社の客層にも変化をもたらした。そのきっかけとなったのは、フランス発の世界的ファッションブランド「イヴ・サンローラン」の注文を受け、販促用の扇子製作を手がけたことだ。外資系と扇子とは意外な取り合わせだが、「コンパクトで表も裏もデザインできること、手軽に持ち運べ、長持ちするところがいいらしいんです」というのが、大関氏の分析。

思わぬ起用により、「扇子は高齢の男性が持つもの」というイメージが取り払われたことで、その後も外資系の時計やジュエリー、化粧品メーカーなどからの注文が増え、現在、同社の顧客リストには、20年来取引きのあるイギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」をはじめ、多くの外資系企業の名前が連なっているという。

一方、このような変化とは対象的に同社の創業以来変わらないのは、徹底した顧客第一主義だ。「伊勢丹と同じですが、それをめざしてやってきました。商売は、売り手である社員、買い手であるお客様、そして社会が満足する行為であるべきだとする、近江商人の〝三方良し〟の考え方です。3者すべてが本当に満足を得られているのかは、常に社内で論議しています」と、大関氏。

「オリジナルタオル.com」「オリジナル扇子.com」など7つのサイトを運営し、 多くの注文を受けるようになった今もそれは変わっていない。

最近は、新しい時代のニーズに応えるべく、会社のノベルティだけでなく学校活動や地域のコミュニティのグッズ製作も多く手がけているという。

 

「卒業して30年、40年経ったのを記念して自分たちの母校のグッズを作りたいという注文は、最近多くなっています。これから益々高齢化する社会の中で、オリジナルグッズは、校友会や同窓会をはじめ母校や同じ趣味を持った皆様が結束力を高め、一緒になれるにはもってこいの商品。同窓会のグッズを作ろうとお考えの際は、ぜひ弊社にご相談ください」

 

<企業情報>

株式会社オオゼキコーポレーション

東京都港区南青山5─17─2

℡:03─5464─1005

URL:http://www.ozeki-corp.co.jp